・システムキッチンに還元水素水生成器 ビルトインタイプを後付けしたい。
・工事内容、使う道具、必要な部材などが知りたい。
👆以上のような方のための内容です。
エノモトと申します。
住宅機器メーカーのアフターサービスの仕事をしています。主にキッチンや洗面、お風呂などの水回りの仕事をしています。取り付け施工、 修理などで毎日いろいろなお宅に訪問しています。
私感ですが、システムキッチンに蛇口の後付けを依頼されるお客様はビルトイン浄水器ではなく今回の還元水素水生成器をつける方が多いです。
今回はLIXILのシステムキッチンに還元水素水生成器(Panasonic製)TK-HB50-Sを後付け工事(電気工事含む)をしたのでご紹介します。
蛇口に関しては給水装置主任技術者と言う国家資格を持っています。電気工事に関しては電気工事士の資格を持っています。
買い物リスト
今回使用した部材です👇
1、還元水素水生成器 ビルトインタイプの物 TK-HB50-S
2、電設部材 シンク下に電源(コンセント)がない場合は必要
3、水栓裏下地 取り付け開口部に下地がない場合は必要
買うと割高なので9ミリまたは12ミリ厚のベニア板があれば安く作れます。。
4、分岐金具 水側の止水栓より分岐するために必要
必要な道具
今回使用した道具は👇
1、ドライバドリル キッチンカウンターに水栓本体の取り付け穴開口に使用。あまりトルクが強すぎるものやスピード調整ができないものは使用しない方が良いです。開けるキッチンカウンターの素材によっては割れる恐れがあるためです。⚠︎メーカーサイトにも記載されていますが、天然石やホーローは開口できません。
2、ホールソー TK-HB50-Sの取り付け穴の径は35〜40ミリなので 38ミリを使用しました。
超硬の物を使用してください。バイメタルや木工用などでは開口できません。
超硬であればステンレスカウンターでも開口可能です。メーカーはミヤナガが切れる良い物と思います。👇
3、モンキーレンチ
4、プライヤー
5、スケール
6、VVFストリッパー
7、マスキングテープ
8,マスカー
作業手順
step1
取り付け可能か確認します。
1、天板の材質 (今回は人大カウンターなので可能)
2、取り付けスペース確認 (今回は既存水栓の左側 左右対称に設置スペース有り)
3、電源(コンセント)が有るか、又は分岐配線が可能か確認します。(今回は隣の食洗機から分岐可能) 電源が取れなければ取り付けはできません。
カウンター上はもちろんですが、シンク下や開口箇所の裏側(裏板有無)、水栓を設置した時に配管など干渉するものがないか、フィルター本体を設置可否等をよく確認します。
引き出しの場合は注意です。引き出し本体が収納された時に生成器本体と干渉しないかも確認が必要です。
step2
取り付け穴を加工位置にマスキングテープを貼り墨付けします。
シンク内に切り屑が入らないようにマスカーで養生します。ステンレスカウンターの時は切り屑がシンク内に傷をつけることがありますので注意。人大は平気ですがステンレスは手に刺さるので作業手袋をした方が良いです。掃除機で吸いながら切削できれば良いです。
ハンディータイプの掃除機があると便利です。👇
step3
ドリルでゆっくり切削します。
step4
裏側に下地を貼り付けます。ある場合は不要です。
裏の下地はカウンターの補強と水栓本体がグラつかないようにするためです。ステンレスカウンターで裏下地材がない場合は必須です。
step5
水栓本体を取り付けます。下から固定用ナットで締め付けます
step6
シンク下にコンセントがない場合は、近くのコンセントより分岐してシンク下まで配線します。
⚠︎この電気工事は電気工事士の資格が必要です。
コンセントがある場合はこの作業は不要です。
今回はシンクキャビネット横のビルトイン食洗機より分岐しました。👇
食洗機下の点検口内にコンセントがあります。ここから分岐します👇
キャビネットを通線用の穴を開けます。👇(食洗機下)
(シンク下点検口内)👇
Fケーブル1.6 通線 👇
step7
水側の止水栓を閉めて分岐金具で分岐。 生成器のコネクターに水が掛からないよう養生した方が良いです。
step8
生成器に同梱されている専用止水栓を取り付けて生成器本体と接続します。
step9
生成器本体を設置し、水栓からの配管 コネクターを接続。
電源接続。
step10
通電、通水して 異常 水漏れをよく確認して完了です。👏👏👏
まとめ
以上、還元水素水生成機の後付け方法です。
・今回のような工事は資格が必要。
・配管部の工事が必須になるので水漏れなどのリスクがある。
・道具も専用のホールソーなどが必要。
以上のことを考えると業者に依頼した方が良いです。DIYでも絶対に不可ではないですが、家が水浸し、集合住宅で下階へ浸水しても自己責任です。
参考になれば嬉しいです。ありがとうございました
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