・分電盤の交換を検討中の方
・電気屋さんではないが、電気工事士の免許をお持ちの方
・分電盤交換方法を知りたい方
👆以上のような方のための内容です。
エノモトと申します。
住宅機器メーカーのアフターサービスの仕事をしています。主にキッチンや洗面、お風呂などの水回りの仕事をしています。取り付け施工、 修理などで毎日いろいろなお宅に訪問しています。
電気屋さんではありませんが、電気工事士の資格を仕事上持っているので、自宅の古い分電盤交換をしました。ご紹介します
買い物リスト
1分電盤
色々なメーカーがありますが、パナソニックのコスモパネルコンパクトを選びました
今回使用したものは👇
我が家は既存がアンペアブレーカー(リミッター)なし75Aなので同じ75Aリミッタースペースなしを選択しています。
もしリミッターがついていてもメーターがスマートメーターであればリミッターなしで大丈夫です。ただし、リミッターを外す際には契約内容が変わりますので申請が必要です。
またオール電化にしたいなどの理由から電気の容量を上げる場合は、幹線(メーターから分電盤までのケーブル)の交換が必要な場合があります。太さによって許容電力が違うからです。コレの交換は壁の中の為、いろんな内装工事などが絡んできてしまうため、DIYで取り替えるのはかなり難易度が高いです。
必要な道具
1、ドライバーセット 絶縁タイプのもの
2、絶縁グローブ 電気が生きた活線作業があるため。
3、テスター
4、検電器 Amazonで安いやつを買いました。↓
5、裸圧着端子用 圧着工具 幹線と分電盤を接続する際に使用。
工具のサイズは使用する端子の大きさによります
6、インパクトドライバー 分電盤本体を固定するのに使います。無くても 手回しドライバーでも大変ですが大丈夫です。
7、va線ストリッパー ケーブルの被覆を剥くときあると便利です。
8、脚立
9、絶縁テープ
交換手順
step1
ケーブルをそれぞれ外した時に 配線先がわからなくならないようにマスキングテープにメモをしておきます。一本づつ外しケーブルに貼り付けていきます。
メモが終わったら全てのブレーカーをOFFにします。
step2
絶縁手袋をはめて、メーターから幹線を外します。活線作業(危険な作業)はココと最後に繋ぐときだけです。
メーター下部のカバーを外し家側に入っている方を外します。電柱から来ている方を外さないようにしてください。
絶縁ドライバーを使用し上下のビスを緩めて三本一気に抜きます。
一本づつ外す場合は白(ニュートラル)を最後。
step3
検電器で電気が来ていない事を確認します。メーターのカバーは戻しておきます。
step4
分電盤も 検電器で電気が来ていないことを確認します。
接続部の埃がすごかったです。👇
step5
あとはブレーカーから配線を抜いていきます。
最初にメモしたマスキングテープを抜いた配線に貼り付けながら作業します。👇
step6
ブレーカー本体を外していきます。
step7
新しい分電盤を取り付ける準備をします。本体と外枠を外しました。だるま穴になっている箇所のビス4箇所を緩めるだけで分離できます。👇
step8
外枠を取り付けたい場所に仮付けします。今回はそのままでは取り付けられなかったので、壁を開口し直しました。
今回のように、既存の分電盤によっては、壁の開口の手直しが必要になることがあります。場合により石膏ボードや壁紙なども貼り替えが必要になることもあります。
ケーブルを切らないよう、傷つけないように注意です。
step9
新しい分電盤(今回使用したもの)には幹線接続用の圧着端子がついていますので、コレを
圧着工具を使って取り付けていきます。この工具はプロでない限り、DIYではほとんど使うことはないと思います。今回はAmazonで一番安いものを買いました。
step10
外枠を取り付けます。
step11
本体を取り付けます。
step12
幹線を接続します。
(今回はメーター側で最初に外していますので、繋ぐ順序は気にしてません。)
step13
小ブレーカーを接続し、メーター側の幹線を接続します。この時は活線作業(危険)になりますので、絶縁手袋をして慎重にstep2の逆の手順で繋いでいきます。一本づつ繋ぐ際は必ず白(ニュートラル)からです。自分は3本一気に差し込みました。
テスターで電圧を確認をしたら
ブレーカーを上げていき配線が合っているか確認します。
step14
フタをして ラベルを貼り付けて完了です。👏👏👏
まとめ
分電盤の交換は、電気工事士の資格が必須なのと活線作業になります、DIYでは難易度が高いです。
1、活線作業は危険
2、使用する工具類も専門的な工具が多い。(DIYでは二度と使わないかも。)
3、作業中、真夏や真冬にはエアコンは使えなくなります。
4、作業中、冷蔵庫の中身も心配。
5、作業は明るい昼間に限定され、のんびりとは作業できない
などのデメリットが多めです。
電気屋さんに依頼すれば工事費は発生しますが、危険な作業をすることなく、作業時間にも早く交換できます。
取り付ける自宅の事情などをよく検討し、それでもDIYでという方の少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで見ていただきありがとうございます。
回路数も増やしましたが、大きさがこんなコンパクトになりました。👆
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